猫背について
「猫背」の定義
月の輪接骨院では、以下の条件にあてはまる方に対して「猫背である」と判断をしています。
背中が丸くなっている
肩が前に出ている
顔が前に出てきている
この中でいずれか1つでも当てはまれば「猫背」となり、そのまま放っておくと筋肉や関節だけでなく内臓、自律神経、メンタルヘルスの低下など様々なマイナス要素が起きていきます。
猫背の重要な4つのポイント
①猫背は「楽な姿勢」であって「いい姿勢」ではない
よく「猫背でいるほうが楽だ」という方がいますが、これは事実です。
人は自然と楽をしたくなる生き物です。
猫背でなにがいけないのかと言うと、本来適度に伸び縮みをして働くべき筋肉がさぼっている状態で、さぼっている筋肉もある一方で負担がかかっている筋肉もあるといったバラつきがあるのが良くありません。
この「楽な姿勢」は、そのままでいると結果的に楽でなくなってきて身体の不調を起こしやすいアンバランスな状態であると言えるのです。
②だるま落とし・ジェンガの理論
昭和のオモチャ、だるま落としとジェンガ。
皆さん1度は遊んだこともあると思います。
これらは積み重ねたものを最後まで落とさずに抜いていくゲームですが、これを人の身体に置き換えると骨盤の上に背骨が乗り、頭部が乗っている構造になります。
骨が骨の上に正しい位置に正しく乗っている場合が正常ですが、どこかが凸になるとバランスを取るために身体は凹の状態になります。
日々の生活習慣の積み重ねて猫背姿勢が習慣化されますと、「凸凹」の状態が上下・左右・前後の歪みであったりねじれとなって表れます。
背中まわりの筋肉が肩・腕に引っ張られたり、あるいは足を組む姿勢が元で骨盤まわりの筋肉同士が引っ張り合いを起こします。
つまり、アンバランスな状態が背骨を中心に頭部から骨盤にかけて所々に見受けられるようになってしまいます。
特に頸椎は強固な骨盤や肋骨と繋がっている胸椎とは異なり弱い部分になるので、「凸凹」になる箇所が多いとも言えます。
③形状記憶理論
長年の猫背姿勢の癖は脳で記憶され、身体に染みついています。
この癖のことを「形状記憶理論」と言い、メガネのフレームのように違う方向に形を変えても元通り猫背の癖に戻ってしまうという考え方です。
月の輪接骨院ではこの形状記憶理論に基づき、猫背に戻ってしまう状態を少しずつなくすために緻密な計画を立てています。
その方に合わせた適切な施術ペースを設定して、セルフエクササイズのアドバイスやセルフケア用品のご提案などもさせて頂いています。
正中認知障害
なかなか聞き慣れない言葉かと思いますが、
簡単にいうと「位置感覚」「平衡感覚」といった感覚にズレが起きている状態のことを指します。
長年猫背姿勢でいる方はその影響で「まっすぐに立つ」ことや「まっすぐに座る」ことが難しくなり感覚がどんどんずれてしまいます。
猫背矯正を受けていただくことで「まっすぐでいる」感覚を取り戻すことができます。