腱鞘炎ケアの理想と現実のギャップ!
「良くなったと思ったらぶり返した」
「使う頻度を落とさないとまた痛くなってしまう」
「結局痛くならない程度に使ってうまく付き合うしかないのかも」
そんなお悩みはありませんか?
・・・そこは普段の取り組みと、身体の専門家の施術と少しのヒントで乗り越えられるはず!
腱鞘炎でお困りの方にぜひ知っておいてほしいことがあります。ご一読下さい。
腱鞘炎とは
手に起きやすい「腱鞘炎」
「腱鞘炎」。割と巷に浸透している名前だと思います。
腱鞘炎は手に起こるものが代表的ですが、脚にも腱鞘という組織は存在します。
したがって、腱とそれを包む腱鞘が存在する部分であれば手にも脚にも出る可能性はあります。
今回は発生率の高い手の腱鞘炎を例にしてお伝えいたします。
早速ですが腱鞘炎について解説していきましょう。
腱鞘(けんしょう)とは?
人間の身体で様々な動作を出すためには、収縮した筋肉の力が関節をまたがって末端へ伝わっていく必要があります。
手や足の関節を動かしている筋肉の端には腱という組織があり、筋肉の力を手足の先に伝える役割をしています。
腱鞘とは、筋肉の収縮に伴って動いている腱を入れている、チューブのような組織です。
腱は用意された腱鞘の中を通ることで、効率よく滑るように動くことができるのです。
腱鞘炎はなぜ起きる?
手の解剖図を見てみると、動きの出る関節部分に腱を包む腱鞘があるのが見られます。
先述の通り、筋肉が細く束ねられた部分を腱といって、筋肉の収縮によって腱鞘の中を行き来します。
その収縮力が、手のあらゆる動作に反映されていきます。
しかし、特定の動作に偏った使い方ばかりしていると、腱鞘を通過する腱の摩擦が一部分に集中してしまいます。
摩擦は熱を帯びて腫れあがり、腱と鞘の中で擦れあって痛くなってしまいます。
これによって起こる現象が腱鞘炎なのです。
腱鞘炎とは、度重なる負担が元で生じた「組織の劣化」と言えます。
腱鞘炎の回復が滞りやすい理由
様々な職業に伴う仕事や日常生活に、手作業はつきものです。
くりかえし行うパソコン作業による入力操作や、赤ちゃんを抱っこして授乳するなどの行為は、たとえ痛みがあっても止めるわけにはいかないものです。
処置をして良くなっても、それ以上に手や腕を酷使すると痛みは増してしまいます。
その悪循環が回復を滞らせてしまうのです。
腱鞘炎のケア
腱鞘炎に対して行う処置には、大切な2本の柱があります。
理学療法と日常生活の指導です。
処置を行うとその度に良くなってはいきますが、日常に戻ると生活の中でまた痛みの出る行為を繰り返してしまいます。
そのせめぎ合いを制して、いかに回復力を高める事ができるかがポイントになります。
腱鞘炎に効果的な理学療法とは
理学療法とは、電気治療やマッサージ、運動や作業を通じて「外部からの良い刺激」を身体に与える処置のことを言います。
痛めた部分の組織に効率的な回復を図るためには、痛みの性質に合った処置を選ぶことが重要です。
腱鞘炎は、腱を包み込んでいる鞘の中に処置するポイントがあります。
電気器の周波数帯や刺激強度にも適正な数字があります。
その選択を医学的知識と臨床経験によって正しく行うことが、効果的な腱鞘炎のケアに繋がります。
日常生活の中にもリハビリがある
腱鞘炎はその方の日常生活上、比較的に使用頻度が高い動作や作業の中で悪化していきます。
ここで逆転の発想を。
痛めた部分の負担を減らすために必要なことは、痛めた部分以外の場所を鍛えていくこと。
例えば手首の腱鞘炎であれば肩甲骨の柔軟を上げたり、肩や肘を強化することも大切になってきます。
要は頻繁に行っている作業の最中に、手首以外のどこを使っているかを考えてみるのです。
理想の回復状況を見出すためのヒント
人間の細胞は、もともと回復能力を持っています。
それを引き出すために何をするべきかと言うと、回復能力を妨げている問題を明らかにすることです。
それは人によってそれぞれ違う問題であるため、施術前のカウンセリングや施術中の会話で施術者が見つけ出さなければいけません。
腱鞘炎に苦しんでいる方は、1人で悩まずにまずは専門家に相談してみませんか?
きっと症状回復のヒントが見つかりますよ。
まとめ
腱鞘炎とは、その方の生活の中で日常的に行われている頻度の高い動作によって起こりやすいものです。
悩まれている方も多いはず!
月の輪接骨院における臨床経験の中でもとりわけ多いお悩みとなります。
軽度の腱鞘炎と思っていても、日常生活から切り離す事ができない動作で痛まったのならば決して軽い問題ではありません。
一人で悩まず、専門家にご相談ください。きっとあなたのお役に立てると考えています。
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