第71回 膝の内側の痛みの原因は、「前肩型」にあった!?
その方は、膝の内側に痛みを訴えておりました。この痛みは何が原因なのか…。
膝の内側といいつつ、実は姿勢による意外な不調が関与していました。
この見落としがちな「姿勢」の落とし穴に関して、今回は解説していきます。
こんにちは。
思考・感情・身体の一体化。
ストレスリセットとニュートラルな身体を獲得し、自然治癒力を最適化する
猫背矯正マイスター®の三輪裕司です。
一日3分読むだけで、あなたも綺麗な姿勢になれる!?
猫背矯正チャンネルでは、有益な情報をあなたにお届けします。
症例:40代 男性 ある職人さんの例
・仕事は重労働で、重い建築材料を取り扱う。
・階段の昇り降りも現場によっては、あったりする。
・走る事を習慣とし、週3~5回程、5㎞程度ジョギングをしていた。
・学生時代は陸上部に所属、アキレス腱を痛めた経験もある。
日々の生活のうち、次第に膝の内側に強い痛みが走り、ジョギングはおろか、仕事もままならなくなってしまい、当院にご来院されました。
一見、とても活発的に動いているように見えるかもしれませんが、
端的にいうと、この方はオーバードーズ(使いすぎ症候群)に値します。
オーバードーズといっても、どのような【 姿勢 】でそうなってしまったのか…。
姿勢の専門家として注目すべき点は、この方の普段の姿勢にありました。
膝の内側が痛い、前肩型の姿勢とは!?
ところで、「前肩型猫背」をご存知でしょうか?
字面の通り、肩関節が内巻になり、肩が前に出ている猫背姿勢のことをいいます。
その姿勢で居続けますと、肩から骨盤に至るまで付着している「広背筋」が強く引っ張られ、腰に適度にあるはずの反りカーブが無くなってしまい、骨盤が後ろに倒れた姿勢になります。
骨盤が後ろに倒れますと「ガニ股」になってしまいます。
「ガニ股」姿勢で重い荷物を持ち運んだり、走ったりすると通常の何倍もの負担が脚にかかります。
まさに、先ほどの男性が当てはまるのは、この「ガニ股」姿勢です。
ガニ股になってしまうことで、膝の内側に付着している「内側広筋」という筋肉が、常時引っ張られ続けることで膝の内側にストレスがかかりやすくなってしまい、痛みが発生したのだと考察できます。
まとめ
実際の患者様に上記の内容をご指摘したところ、ご本人はとても驚いていらっしゃいました。
まさか、自分の姿勢で膝の内側が痛むとは…と。
姿勢の在り方ひとつで、身体のあらゆることに影響が出やすいことが少しでもお分かりいただけたかと思います。
やはり姿勢は、全身に影響を及ぼしているといっても過言ではありません。
また、患部そのものが原因で痛みを出しているというよりも、離れた別の箇所に原因があることが多々あります。
姿勢を見直すことの無限の可能性を感じますよね。
今回の内容へのご意見・ご感想・その他のご質問は猫背矯正チャンネルまで、お願いします。