この腰痛はもしかしてギックリ腰?そのケアはこう行う!
このコラムでは、数ある腰痛の中で「ギックリ腰」というものはどんな腰痛で、どのようなケアが適切なのかを紹介していきます!
ギックリ腰とは?
ギックリ腰の医学的名称は「急性腰痛症」といいます。
この言葉だけを聞くと、急に出た腰痛は全てギックリ腰なの?と思われますが、そうではありません。
それでは「ギックリ腰」の状態の解説をしていきます。
関節の連結部分には「滑膜ヒダ」という関節の衝撃を吸収するための緩衝材があります。
痛めてしまった部分には細胞や血管から組織液や血液が漏れ出て「腫脹」といわれる腫れが出ます。
その腫れは、関節の中に進入した際に滑膜ヒダの位置を変えてしまう事があります。すると体重をかけた時に緩衝材の滑膜ヒダが機能しなくなってしまって、問題のある腰椎に体重をかけられなくなってしまいます。その病態を「ギックリ腰」といいます。
腰痛とギックリ腰の違い
「腰痛」と「ギックリ腰」の違いは、広く一般的な腰痛が慢性痛なのに対してギックリ腰は急性腰痛であるということです。
「腰痛」は普段の生活の中でよく行う動作の繰り返しや、同じ姿勢を保ち続けることによる局部疲労で誘発されていきます。
対して「ギックリ腰」は、重心の軸が安定していない時に起こす一瞬の動作で誘発されます。
痛みの質も、ギックリ腰は動けなくなる事もしばしばあるほど。欧米では「魔女の一撃」とも呼ばれ、他の腰痛とは比較できない痛みを伴うともされています。
慢性腰痛はギックリ腰の危険を高める!
先にも説明しましたが、ギックリ腰の誘発は「重心が安定していない時に起こす一瞬の動作」によります。
重心が安定しない理由は、姿勢を固めるための筋力の低下と疲労が考えられます。
姿勢をしっかりと固めて安定した状態を保つための筋力は「インナーマッスル」と呼ばれています。
この筋肉の特性は、適度な緊張感を持った時に発揮されます。
既に腰に痛みがあり緊張が続いて疲れていると、インナーマッスルは駆使できずに関節の安定感は失われてしまいます。
集中力が続かずに体勢が不安定なまま仕事や日常の動作が入った時に、ギックリ腰は起こりやすいのです。
腰痛を誘う危ない日常動作
先程の話とも交わることなのですが、ギックリ腰は油断した時に一瞬で痛めてしまう急性腰痛です。
ここでは疲労と腰痛を誘う日常生活の危ない姿勢をお伝えします。
腰痛は、普段から何気なく行っているルーティンワーク中の動作の中に起こりやすいです。
家事であれば洗い物で前傾姿勢が続いた時。
日常や仕事であれば椅子に座っている姿勢が続き、ついつい猫背になってしまった時など。
多少辛かったりしても「いつものことだから」とその作業が終わるまで続けてしまう事もあるでしょう。
同じ姿勢を続けすぎない事が腰痛の対策には大切なのです。
ギックリ腰のケア
ギックリ腰のケアを考える上で最も大切な事は、痛めた時の状態からなるべく動かさないようにして身体の専門家に託すことです。
処置にかかるまでの時間もできるだけ短縮しましょう。
痛めた腰の部分を揉んだりほぐしたりすると、ギックリ腰だった場合は痛みが増す危険性があります。
速やかに痛みから回復して、自分の腰に生じてしまう「クセ」を見つけて正すことが必要になります。
ギックリ腰の処置は時間との戦い
ギックリ腰の正式名称は「急性腰痛」といいます。
急激に痛くなった時、真っ先に疑うのは怪我の要素があるかどうかです。
怪我ならば皮膚の下で少なからず内出血を伴います。場合によっては黄疸という組織液の漏れも加わってきます。
時間の経過によりそれら漏出物の量が増えてしまうと、患部の腫れが進んでしまいます。
それを防ぐための初期の処置はできるだけ早く行うことが必要となるのです。
腰痛とギックリ腰はケアに違いがある
「腰痛」と「ギックリ腰」のケアでの特徴は、慢性期と急性期という痛めてから経過した時間の差によって違いがあるということです。
回復力が発揮される工程は、痛めてからおよそ5日間の炎症期に凝固した血液が傷口を覆いかぶせる事から始まります。
ギックリ腰には痛めてからすぐに処置を受ける必要が求められるのです。
その時ギックリ腰に行う処置は、電気とアイシングがメインになります。
痛めた部位の特定と、組織損傷と炎症に対しての処置をしっかりと行うことが大切です。
施術に頼らない腰になるために必要なこと
腰痛・ギックリ腰ともに、痛みがある時の処置は必要不可欠になります。
まれに自宅療養で安静にできる方は自己回復力だけで解消できる場合もありますが、あくまでもまれなケースです。
施術とリハビリを通じてご自分の身体に対しての理解を深めていくことが、腰痛やギックリ腰に悩まされないために必要なことなのです。
お風呂でできる「腰痛予防体操」
ここで、月の輪接骨院でお伝えしている「お風呂でできる腰痛予防体操」をご紹介します。
上体ひねり
片方の足を前にのばし、もう片方は膝を曲げて立てます。立てた膝の外に反対側の腕をかけ、上半身をひねって10秒キープ。反対側も交互に6セット行います。
腹背伸ばし
両手を広げて身体を後ろへ反らせながら胸とお腹の筋肉を伸ばします。ゆっくり呼吸しながら20秒伸ばしたら状態を前に倒し、片側のももをひきよせて背中を伸ばします。こちらも20秒。腹伸ばしと背伸ばしを合わせて3セット繰り返します。
どちらの体操も、1日腰に蓄積した疲労をリセットするのに効果があります。お風呂タイムにぜひとも行ってみてください!
まとめ
今回のコラムでは「慢性腰痛」と急性腰痛である「ギックリ腰」について解説をしました。
主にギックリ腰であった場合のケアについてお伝えしています。
加えて言うならば、ギックリ腰かどうかは専門家に判断してもらうことが大切になります。
痛みが強かった時ギックリ腰の疑いが少しでもあったなら、なるべく自己判断で揉んだりほぐしたりせずに、相談して下さい。
お電話で状態をお伝えして下されば大丈夫です。
月の輪接骨院で、あなたの腰痛はどういった腰痛なのかをハッキリさせた上で痛みの出ない「根本施術」を目指してみましょう。
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