石川県・能登半島のこと③(元旦の地震から2月前半の現地の様子)

月の輪接骨院の松岡です。
今回も私が訪れたタイミングでの石川県・能登半島の様子などをお送りできたらと思います。
具体的には【令和6年2/10~2/12】の三日間をかけて訪れました。

更新している今は10月ですが、まず2月10日(土)にさかのぼります。

 

珠洲の避難所から親族を連れ帰ってきて名古屋で一緒に暮らすようになり、早や1ヶ月。

元旦の地震から月にある連休はだいたい能登へ帰るものとして使用してきたので、2月の連休も能登へと向かうことになっていました。

この時の目的としては、半倒壊家屋から前回行ったときに持ち出せなかった貴重品の確保をすべく、珠洲市に赴くに至りました。

 

北陸地方である被災地の珠洲の2月は、まだまだかなり寒いです。

余震が続いた影響もあって道路復旧が進んでおらず、主要道路の開通はその当時はなされていませんでした。

私たちは、ただひたすらに半島の先端に繋がる1本道を進むことになります。

道中、時間はやはりまだまだかかりましたが、自衛隊や警察をはじめとした災害復旧に関わるすべての車両が列をなしていることから「この道は被災地に通じている」という実感と安心感がありました。

 

1日目は、七尾市郊外のお宿に到着し、終了。

翌日の予定をたてるところで、いくつか懸念事項が発覚します…。

●夜間通行止めになる区間が多いため、1日で珠洲市にたどり着くことが叶わないこと

●目的地から2時間以上離れた場所にしか宿が取れなかったこと

(※2次避難した者は避難所に泊れず、水道復旧した宿泊施設が少ない…)

 

このような状況であった為、2泊3日の行程の中で、実質の作業にかけられるのは中日の11日のみ…しかも時間は朝から昼過ぎまでのおよそ6時間弱しかないと想定…。

持ち帰る物のリストを家族間で共有し、翌朝の出立に備えました。

 

11日、朝の5時に起床。朝の7時半には七尾市から能登町に入る辺りで検問が始まるため、あいにくの雨模様の中ではありますが、早めに宿を出ることにしました。

被災地ではトイレ問題があるため、移動式水洗トイレが常駐している珠洲市役所へ立ち寄ります。

このような全国各地からの支援には、本当に感謝しかありません!

 

そうこうしているうちに親族の半倒壊家屋に到着し、タイムアタックで作業を開始。

完全防備で臨んだ作業は、倒れたタンスや仏壇、金庫などを家族総出で引き起こして取り出すなど、まさに力仕事!

足元に四散したガラス片を拾い、足場を作りながら作業を行うこと数時間。

(途中、付近の避難所にある仮設トイレをお借りするのに半休みあり)

 

完全に捗った…とも言い難いですが、持ち出したい物を厳選して車に乗せて、昼の3時には作業終了となりました。

昔の家の家財(タンスや棚など)は、木製で重かった…。

今まで経験したことの無かったレベルでの力仕事を終えて、七尾市に確保した宿へと帰路につきます。

 

帰路の道中、宿の付近のスーパーで惣菜を調達。

その日は疲れ果てぐっすり眠り、翌朝は名古屋へ向けて出発しました。

家族と協力をしあって無事に目的を成すことが出来ました。

 

今回は2月に珠洲へ赴いた様子をお送りしました。

更新している10月現在までも連休にはなるべく赴いていますので、またそのレポートも近々更新致します。

 

テレビで見たことがある様子もあるかと思いますが、実際に足を運んで感じるものはやはり重く、復旧まで険しい道のりであることが感じられます…。

SNSやテレビでは感じられない生の声のひとつとして、今後も微力ながら被災地の様子を更新していければと思います。

 

ご覧いただき、ありがとうございました。

 

 

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