石川県・能登半島のこと⑤(2024・8/12~8/14の回顧録)
石川県・能登半島地震のその後の、珠洲市訪問について省みを綴るのも、今回で5回目になります。
今回は2024年8/12~8/14までのことを、お伝えしていきたいと思います。
今回の石川県・珠洲市に赴いた回顧録は…遡ってお盆休みを利用した8/12~8/14の三日間のことをお伝えしていきます。
今回の遠征の目的は、変わらず親族半倒壊家屋の公費解体に向けての片付け作業と、もう一つ。
毎年夏と冬に遊びに来ていた石川県珠洲市の今の状況を、震災後初めて子供達に見せる事でした。
ニュースで見たあの様子が、子供たちの目には実際どう映るのか?
何を感じるのか?
いつかは知っておかなければいけない事と思い、連れてくることにしました。
今回は子供達も一緒という事で、いつもは気が重くなる道中も、話しながらほぐれていく気持ちであったので助かりました。
初日は8時間ほどかけて、珠洲市へ到着。
親族家屋に向かい、子供たちに今の状況を見せてきました。
「片付けるの大変だよね」…(そうだね。)
「直すの大変だよね」…(もう直せないよ。)
前を向く子供の素直な気持ちは、現実を考えなければいけない大人の考えとは隔たりがありますが、その素直さに少し、救われる気持ちもしました。
この日から素泊まり連泊で、珠洲市を見て回ることになります。
明日に備えて、早々と就寝です。
翌日は朝から思い出の地の、見附島に行くことになりました。
見附島には付近に大きな公園があり、のとじ荘という温泉宿泊施設もあって、以前からよく足を運んでいました。
恋路ヶ浜といって、この島を背景に写真を撮るスポットもありましたが、地震によって見附島の半分が崩れてしまったのは、寂しさがこみ上げる思いがしました。
写真を撮っている子供達にはどう映っているのか?時間が許す限り見守る事にします。
ほどなくして…バスで内陸地からの旅行客一団が15.6人ほど来られて、ガイドさんの説明に耳を傾けていらっしゃいました。
聞けば【被災地視察ツアー】という事が企画されていて、ボランティアで訪れる方以外への人たちの出入りも始まったという事でした。
報道があまりされなくなった、珠洲市などの過疎地にも目を向けてくれる活動が、今後も少しづつ増えてくれるといいと思います。
この日も色々と見て回り、宿に帰って明日の名古屋に帰る最終日に臨みます。
最終日にはもう一つの家族の思い出の地にも、寄っていきたいと思います。
8/14快晴です!
帰りの道中は少し寄り道をして、穴水町の«能登ワイン株式会社»夫婦で気に入っているワイナリーを尋ねました!
震災でワイン樽が壊れたり、ワイナリーの建物も被害を受けたこともあり、出荷はもちろん店舗も休業していたという事で…復旧状況を見ておきたかった場所でした。
5月のGWに店舗販売を再開できるようになったことを聞き、家族で来ることを楽しみにしていました。
お酒以外にも、ブドウからアルコールを抜いたシャーベット(ジェラート!?)なども新たに提供されていて、頑張っている生産者さんの今が見れて、本当に嬉しく思いました!
思い出の地でのささやかなひと時を終えて、名古屋に帰る家路に安全運転で向かいます。
今回の旅で思った事。
進まない復旧、連れ帰ってきている親族の今後や、今も避難所で暮らしていらっしゃる被災地の方々のことを考える度に、お先は暗いな・・・。日が経つにつれてと思うことも多くありました。
しかし今回の子供を連れだった珠洲への旅では、していくべき事を少しずつでも積み重ねて、進んでいくことを目標にしていこう、前向きな姿勢を崩さずにいこうと思いました。
今年も残すところ、あとわずかとなりました。
2024年の珠洲で感じたことを、引き続き綴っていきたいと思います。