第75回 肩が痛くて腕が上がらないメカニズムについて
服に袖を通す時が辛い!
ペットボトルのフタの開け閉めが辛い!
このようなお悩みはございませんか?
「肩関節周囲炎(かたかんせつしゅういえん)」俗にいう「四十肩・五十肩」とも呼ばれます。
四十肩・五十肩は、どのような状態なのか、メカニズムについて解説していきます。
何故かというと猫背と関わりが深くて、かつ最近、当院にもお悩みの方が多くお見えになるので、専門的な視点から抑止に繋がればと思ったからです。
こんにちは。
思考・感情・身体の一体化
ストレスリセットとニュートラルな身体を獲得し、自然治癒力を最適化する
猫背矯正マイスター®の三輪裕司です。
一日3分読むだけで、あなたも綺麗な姿勢になれる!?
猫背矯正チャンネルでは、美容と健康にまつわる有益な情報をあなたにお届けします。
肩関節とは、4つの関節で構成される!
ⅰ:肩甲上腕関節(けんこうじょうわんかんせつ)
肩甲骨と腕の骨とで構成される関節で、一般的に肩と呼ばれる関節です。
ⅱ:肩甲胸部関節(けんこうきょうぶかんせつ)
肩甲骨と肋骨とで構成される関節で、肩甲上腕関節と二対一の割合で働きます。
ⅲ:胸鎖関節(きょうさかんせつ)
胸骨と鎖骨とで構成される関節で、最後まで腕を上げきるときによく働きます。
ⅳ:肩鎖関節(けんさかんせつ)
肩甲骨と鎖骨とで構成される関節で、腕の支点になったり、安定させるために働きます。
痛みの場所は、「関節包」と「筋肉」
肩のどこが痛いのか、それは前述であったように4つの関節を保護したり、栄養供給したりするための関節液が存在します。
関節には関節液で満たされた「関節包」という組織があり、そこから痛みが出る場合と、肩をとりまく筋肉から痛みが発生します。
痛みの仕組みとは、「負の連鎖」にある!
痛みの仕組みを簡単に説明しますと、
「炎症」「発痛物質」「筋スパズム」「癒着」
の4つの事象が相互に繰り返されることによって痛みが発生します。
そのまま放置をすれば、筋肉の柔軟性が無くなり、肩の可動域も無くなっていきます。
数か月~もっと長い人では数年間も、痛みに苦しむ方もおられます。
なぜ「負の連鎖」が起きてしまうのか?!
さまざまな理由はありますが、私なりに3つに絞ってみました。
①栄養過多(特に高血糖)
➁運動不足
➂同一姿勢での長時間作業(前肩型猫背)
栄養過多について
【 消化吸収・分解・合成・解毒・代謝・排泄 】と呼ばれる、
食べたものを自らの血とし、骨にする働きと老廃物を体外に出してくれる働きがあります。
排泄する力は年々衰えているのに、食欲は変わらずに食べたいものを好きなだけ食べていると、上記に挙げた働きでは追い付かなかった余分な脂質や行き場のないカルシウムなどが肩関節に沈着してしまい、痛みが生じるのではとされています。
特に、糖尿病の方に、肩が痛くて腕が上がらない人が多いのは、論文や臨床データがあるため、確かな事実なのです。
運動不足について
やはり、筋肉というのは使わないと衰えるし、反対に鍛えれば何歳からでも活性化するといわれています。
日常的に身体を動かしましょう!
おすすめなのは、毎日20分程度の軽めの運動です。
恐らくそれ以上の運動にしてしまうと、持続できにくく、逆にそれ以下でも不足だと考えられます。
同一姿勢での長時間作業(前肩型猫背)
デスクワークの際には、どうしても猫背になってしまいますよね。
集中していると1時間でも2時間でも同じ姿勢でPCに向かって作業している方がほとんどなのではないでしょうか?
30分ほどで一度は立ち上がったり、姿勢を変えないと血流も悪くなっていきますので固まっていきますので、定期的に身体を動かすことを意識してみて下さい。
まとめ
やはり、上記で触れた「負の連鎖」を見つめ直し、改めた上でしっかりとした生活を取り戻すことを強くおすすめしたいところですね。
栄養バランスを適度にコントロール、軽めの運動を行い、同じ姿勢で固まり過ぎないようにこまめに休憩をとるですとか、ひとつひとつを意識してみることが改善の一歩となります。
筋肉を柔らかくして関節の動きを高める方法や肩関節のエクササイズなどは当院の猫背姿勢矯正のメニューでお伝えさせていただいています。
「そのうち良くなるだろう!」という楽観視は、危険ですし、厳しいことを申しますが、正直甘い考えだといえます。
根本的な問題を直したいとお考えになった方は、是非コチラまで!↓\(^o^)/
今回の内容へのご意見・ご感想・その他のご質問は猫背矯正チャンネルまでお願いします。